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2024.07.29

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半導体需要の増加に応える、防錆金属合紙とは?

 技術革新の波は、半導体産業をますます重要な位置に押し上げています。携帯電話から自動車、産業機械まで、半導体の需要は絶えず増加し続け、それに伴い製造に使われる特殊金属の需要も増大しています。しかし、特殊金属は錆びやすいため、保管や運搬時には注意が必要です。この課題に対する解決策として、注目が集まっているのが防錆金属合紙です。

防錆金属合紙とは?

 防錆金属合紙とは、金属合紙に気化性防錆剤(Volatile Corrosion Inhibitors, VCI)を含ませた特殊な紙です。金属合紙は非鉄金属(鉄、銅、アルミなど)の間に挿入する中性紙で、打痕や傷の防止、微細な電子部品や貴金属部品、メッキ部品の保護に使われます。その特性から、金属部品との摩擦を最小限に抑え、安全な輸送や保管を可能にします。

気化性防錆剤とは?

 一方、VCIは金属表面の腐食や錆を防ぐ化学物質です。包装材料に含まれ、気化した防錆成分が金属表面に吸着し、酸素や湿気から金属を保護する防錆膜を形成します。VCIはその防錆膜が均一で、金属表面全体を覆うため、製品の複雑な形状や隠れた部分に対しても非常に効果的です。

 防錆金属合紙は特殊金属の防錆に特に優れた性能を発揮します。これは金属合紙にVCIを含ませたもので、半導体の放熱材料に使われるクラッド材をはじめ、多種多様な部品の防錆に利用されています。

 防錆金属合紙は通常の防錆紙と比べて高コストですが、その防錆効果の高さから特殊金属の長期保管や輸送時の安全性に優れ、コストパフォーマンスに優れています。

防錆金属合紙の今後

 半導体製造における特殊金属の保護は、その品質維持にとって欠かせない要素です。特に防錆金属合紙は、貴重な金属を錆から守る重要なツールとなっています。半導体の需要増大とともに、防錆紙の使用は更に重要となるでしょう。半導体産業はその成長とともに、新たな課題と解決策を求め続けます。防錆紙はその一部を担う存在として、半導体製造の未来に大きく貢献していくことでしょう。

防錆金属合紙メーカー様との対談動画

 防錆金属合紙の市場説明から合紙の性能まで、メーカー担当者様と弊社の防錆管理士が分かりやすく解説していきます。

商品紹介

防錆紙

紙に気化性防錆剤を含浸させたタイプの防錆紙です。 主に鉄鋼・自動車部品・機械部品等の用途に広く使用されています。