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2023.08.22

業界コラム

やるぞ !工場・倉庫の電気代削減!!

 高い高いといわれている電気代ですが、まずは現状を確認してみましょう。以下のグラフは総務省 消費者物価指数(CPI)を基にGD Freak!サイトが作成したものですが、とてもわかりやすいので引用させていただきます。

 このグラフ、2020年を100として長期スパンで推移を表しているのですが、2020年から2022年にかけて爆上がりです・・・。電気代高騰の原因ですが、以下の5つが上げられます。

① 大手電力会社の基本料金・電力量料金値上げ
② 燃料費高騰による燃料費調整額の値上げ
③ 再エネ導入が増加したことによる再エネ賦課金の値上げ
④ 送配電網増強などによる託送料金(送電線使用料)の値上げ
⑤ 電力需給ひっ迫による発電コストの値上げ

 ちょっと解説しましょう。大手電力10社は中部・関西の2電力を除いて2023年3月期決算すべて赤字です。そのため、政府は値上げを許可しました。ウクライナ侵攻に端を発してLNG、石炭をはじめとするエネルギーは世界的規模で値上げですが、日本の発電は7割火力です。だから、電気代も上がります。

 どこもかしこも太陽光ですが、そこでできた電気の買取費用や送るための送配電網増強にかかるお金も増えています。猛暑、猛暑で電力需要はうなぎ上りですが、実は冬のほうがもっと厳しく、全発電に対する使用量は98.5%、余力あと1.5%ぐらいまでひっ迫します。ひっ迫すると効率の良くない老朽火力発電を稼働させて電気を作らなくては大規模停電が起きてしまいます。当面、電気代が安くなる要因は・・・残念ながら見当たらないのです。

 だからといって、うつむいていても仕方ありません。こんな時こそ、電気代節減に向けて動き出しましょう!実は、電気代の削減方法はいっぱいあります。大きな電気代がかかる製造業の工場や倉庫なら、効果も顕著に出ます。すぐできることから、コツコツと。もりや産業がそのノウハウの一部をご紹介します。

工場・倉庫向け大型シーリングファン「ユーエイファン」

 シーリングファンとは工場・倉庫の天井に取り付けるサーキュレーターです。今回、紹介するのは工場・倉庫向け大型シーリングファン「ユーエイファン」ですが、大きいです。

 最小サイズでも直径4.2m~最大7.2mまで。これまでの工場ファンでは届かなかった箇所にもやさしく下降気流を届けてくれます。さて、これでどう節電するかと言えば、ずばり「空質均一化」による節電です。これまで、気流が届かなかったところに合わせて冷房、暖房してなかったでしょうか?あるところは冷えすぎ、暖かすぎなのにあるところは冷暖房不足だった場合、冷暖房機器は冷えすぎ・暖かすぎに合わせて稼働しています。それをユーエイファンで均一化してあげれば、電気代は下がります。

 逆にファン代がかかるのでは?という疑問もあると思いますが、このファンは天井から吊った状態で高品質ベアリングを内包して回転するため、わずかな電力で作動します。1日中使い続けた場合の電気代は1台あたり225円!冷暖房費節約のほうがずっと大きな効果につながるでしょう。そして何より気持ちイイ!節約しながら、働く人たちにとって快適なシーリングファンもエコとSDGsの両立を達成します。

工場・倉庫向け大型シーリングファン
「ユーエイファン」

・空質均一化で空調費を節減
・安価なファン駆動費用
・大型ファンが隅々まで快適に
・やわらかく自然な下降気流

気化式冷風機「RKFシリーズ」

 冷風機はファンの後ろに水を含むエレメントを置き、そこに空気をくぐらせて前に押し出すことで涼風を送り届けます。簡単に言ってしまえば、「扇風機の後ろにぬれタオルを置くと涼しい」構造の機械です。構造は単純でも、気化熱で熱は下がります。環境湿度が低ければ8~9度、湿度が高くても5度ぐらい涼しい風が送り出されます。

 冷風機は、スポットエアコンと異なりコンプレッサーを使いません。そのため使用する電力はスポットエアコンと比べて1/7程度。広い工場や倉庫、荷さばき場など開放空間に近いところでは高い効果を発揮します。そもそも、スポットクーラーは空間全体を冷やしきれないから人に冷風をあてるためのものです。それなら、冷風機もアリではないでしょうか。

 冷風機なら排熱ダクトは必要ありませんから、広い工場のド真ん中でも、開放空間でも気にせず使えます。また、今回紹介する「RKFシリーズ」は全シリーズ4種類のうち、いちばん大きなタイプを除く3種類が100V駆動です。あとは水を組み入れるだけなので、コンセントさえあればどこでも使えます。使用電力が1/7ということは、火力発電が7割の日本においてCO2の発生も抑制します。ここにも節電とSDGsを両立する機器があります。

気化式冷風機「RKFシリーズ」

・気化熱利用でスポットクーラー1/7の電気代
・排熱ダクト不要でどこにでも設置可
・100V駆動3タイプ、200V駆動1タイプ
・オートスイング、オフタイマー機能搭載

用途も品種も多彩なビニールカーテン

 最後に紹介するのは主にビニール製の各種カーテンです。もちろん、導入されている事業所も多いと思いますが、カーテンは品種が多く、まだ知らない良品があるかもしれません。

 冷気・暖気の流出を防止しながら視界を確保するビニールカーテン、クリーンエリアを分けるためのクリーンルーム用カーテン、有害な溶接アークを遮断するための遮光カーテン、通行時に自動で開閉するワンタッチフレームカーテン、騒音対策と空調確保を兼ねた工場内透明テントなどもあります。

 もりや産業では長年の経験から防虫、防鳥、恒温、遮音などお客様のニーズに合うカーテンのご提案が可能です。ここに何かカーテンでもあれば・・・の段階でお気軽にご連絡ください。もりや産業の持つ商品知識の中から最適なご提案をいたします。

まとめ

 設備費・人件費の削減ともなればたいへんなことですが、比べて工場の光熱費は削減しやすい経費です。特に電気代はコストダウンのための方法が多くあります。ここに紹介した以外にも、電力会社の選択、蓄電池を活用した電力調整、インバーター活用、太陽光発電の導入、断熱塗装、補助金活用などのノウハウがあります。一緒に節電とSDGsを達成する方法を考えましょう!