お役立ち情報 USEFUL INFORMATION

2022.09.27

業界コラム

段ボール箱のオンデマンド化で多品種小ロット梱包のお悩みを解決!

梱包箱のサイズが一定しない、または箱の種類がやたらと多い

同じ内容物で大量に出荷される場合、専用箱があると便利です。しかし、内容量がその都度変わる、またはたいへん多くの種類の箱をストック(在庫)しているなどでお困りではないでしょうか。

いつも使うサイズより大きい箱が必要になった場合、既成の箱を2つつなげて梱包箱を作ったり、板状のダンボールで巻いて箱状に加工するなど、いろいろと苦労されているケースを見かけます。特に長尺の梱包用ダンボール箱をオリジナルで作るとかなりの作業時間を取られます。

そのほかにも、内容物のサイズに合わせて箱を準備しているけど種類が多く、どの箱も欠品にならないようにある程度数量を確保すると在庫ボリュームがかなり増えてしまう、薄板状の内容物で箱の面積は変わらないけれど、厚み方向は枚数によってまちまち・・・など箱の悩みはけっこう多いようです。

その梱包箱、オンデマンドで作りませんか?

そのような段ボール箱のお悩みに応える装置が、カスタム段ボール箱製造機「FitSize(フィットサイズ)2500/1600」です。サイズが一定でない、定型ではない段ボール箱はオンデマンド(要求に応じて)で作る、と考え方を変えてみるのはいかがでしょうか。

FitSize(フィットサイズ)では折りたたまれたダンボールシートを装置が取り込み、装置内で複雑なカットを自動処理して排出します。製作可能な数量は1分間に4~9個。かなりハイスピードです。
折りたたまれた連続シートが材料ですから、箱の長さに制限はありません。長尺モノの梱包箱もラクラク製作します。

「設定がむずかしいんじゃないの・・・」という心配もありません。基本的にどなたでも扱えるカンタン操作です。内容物を梱包したい形状で積み上げ、ハンドスキャナで幅・高さ・奥行きをピッ、ピッ、ピッ、と読み取ればサイズが装置に取り込まれ、あとはプリセットされている箱タイプを選ぶだけです。慣れれば測定から設定まで10秒でも可能です。プリセットされている箱のタイプは約240種類、これで内容物にぴったりの箱がつくれます。

また、タッチパネルからの寸法入力もできます。箱データの保存も可能ですから、同サイズの箱なら2回目以降はデータを呼び出すだけで製作できます。

機械設計は欧州安全規格に準拠し、三菱製PLC制御による高信頼設計です。切削パーツは特殊鋼による長寿命部品を採用し、リモート監視も行えます。

ダンボール箱製造機を使用するメリット

メリットの第一は箱の在庫が不要になることです。箱を作り置きするコストもスペースもいりません。内容物にぴったりの箱なら緩衝材のコストやスペースも大幅に削減できます。また、箱サイズが既製品を使用するより小さくなりますから、輸送コストの削減にも役立ちます。

梱包はその価値が認められにくい作業です。梱包に問題があって製品に不備が生じるとすぐに問題となりますが、梱包の質が良いからといって褒められることはあまりありません。しかも、梱包はきっちりやればやるほど時間がかかりますが、商品代金に反映するのはむずかしいものです。これらの課題も、ダンボール箱製造機を使用すれば時短、きっちりした梱包、コストセーブのすべてが実現できます。

SDGsの視点からも有効

既成サイズの箱に内容物を入れると、多くの場合、緩衝材が必要になります。緩衝材はプラスチック系の素材が多く、日々多くの緩衝材を使用した場合、年間通じての環境負荷は相当なものになります。近年では、環境保護の観点からも脱プラが進んでいますから、ケース内部に緩衝材がないということも、企業姿勢示すよい機会になるでしょう。

働き方改革の点からもダンボール箱製造機は有効です。作り置きの箱を使用する場合と比べ、内容物に合った箱を探す、緩衝材を取りに行く、または箱を作るといった作業から解放されます。本装置はひとりで簡単に操作可能ですから、作業時間の短縮、梱包の職人的技能からの脱却、梱包品質の均一化などの利点があります。

また、箱を内容物に合わせて作ることで容積が小さくなり、輸送エネルギーのCO2節減にも役立ちます。ダンボールは資源ですから、お届け先の取り扱いゴミ量も削減できます。

商品紹介

カスタム段 ボール箱製造機
「FitSize(フィットサイズ)2500/1600」

使用ダンボールの厚さ:2~7mm
ダンボールシート幅:400~2500mm(FitSize1600は1600mm)
 生産速度:4~9箱/分(箱タイプとサイズに
よって異なります)

まとめ

今回ご紹介のカスタム段ボール箱製造機は、ある程度設置面積も必要ですのでどちらにもお勧めするという装置ではありません。

しかし、必要とされる現場ではコスト、時間、負荷軽減、環境改善と多大なメリットを提供し、それまでの仕事環境を一気に好転させる能力があります。特に働き方改革やSDGsの視点からは大きな効果をもたらします。

梱包の背景に隠れた「誰かの努力」頼みから脱却した根本的な解決をもりや産業は全面的にサポートします。