お役立ち情報 USEFUL INFORMATION

2024.02.20

導入事例

一石四鳥の改善策!ロール品保管の常識を変えた包装設計とは?

お客様業種:製紙業
対象製品:ロール状の特殊紙(ガラス合紙)
提案製品:TPS-紙製包装設計品-

お客様のお困りごと

 今回紹介する改善事例は、特殊紙ロール品のパレット保管についてです。お客様は、特殊紙ロール(ガラス合紙)製造メーカーの出荷担当者様です。

お困りごとは・・
「保管しにくい特殊紙ロールのパレット積み保管をどうにかしたい・・」

 この製品のサイズはΦ280mm、長さ1,870mm、重さが280kg。大きくて重いだけでなく形もロール形状で、保管に不向きな形状をしています。改善前の保管方法は、パレットに俵積み保管で、1パレット当たりの積載数が最大6本。そのパレットを倉庫に平積みしているため、倉庫のスペースを無駄遣いしていました。

また、ロールはそのまま俵積みしているため傷がついたり、不安定で地震が発生した場合は、製品が崩れ、破損だけでなく、人への危害も想定されました。

問題点のまとめ

今回の困りごとの問題点は下記の3点。

・パレット平積みによる倉庫スペースの圧迫
・特殊紙ロール裸積みによる製品破損
・地震発生時の危険性

実際に現場に入り、これらの問題点を確認。倉庫のスペースや使用している資材などを確認しながら、お客様との打合せを繰り返しました。

解決策として検討したポイントは以下です。

・製品同士の擦れなどによる傷を防ぐ
・スペースを有効活用するため、製品を段積み保管できるようにする
・地震発生時も製品が崩れないようにする
・現場で誰でも梱包できるようにする

製品保護、保管効率、安全性、作業性、要件を整理していくと次の提案内容が浮かび上がってきました。

提案内容

 提案内容は、特殊紙ロール専用の大型紙製梱包箱の導入です。製品を段積み保管するため、重量物にも有効な大型梱包箱を設計、製品同士のこすれ防止のため内側に仕切りを配置しました。

 現場での作業効率も考え、梱包箱は誰でも作れる組立式にし、コンテナ輸送時の効率も考え20f・40fコンテナどちらも2個並びで積載できるように設計しました。

 更に長尺製品にも使用できるように2方差型のほか、4方差型も製造可能な設計にしました。

お客様の声

 この梱包提案は全ての要件を満たしたため、即採用になりました。導入後にお客様からいただいたお声は以下になります。

・製品を2本収納にする事で、段積みが可能となり保管効率が2倍になった。
・輸送時の際も段積みが可能となった為、輸送効率もUPした。
・仕切り材を導入したことで、製品の破損トラブルもなくなった。

 また、紙製の梱包を使っていることからリサイクル性が高いため、環境配慮の面も評価されて良かったとの喜びの声もいただきました。

担当者の声

 ロール製品など形状が不安定で保管しにくい製品は色々あると思います。この事例のように専用梱包箱を設計することで、様々な問題を同時に解決することもできます。

 もりや産業では3DCADを使って専用梱包箱の設計も行っていますので、製品の保管効率や傷防止などにお困りでしたら、いつでもお声がけください。

商品紹介

TPS-紙製包装設計品-

製造・包装・物流の現場でもとめられるニーズやお困りごとに対して、多様な梱包材を組合せた包装設計で最適な梱包スタイルをご提案する、それが「TPS(トータル・パッケージング・ソリューション)」です。