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2024.08.08

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物流用パレットの重さ・平均は?プラスチック・木製・紙製・・・種類別に解説

 物流現場では毎日、目にする貨物用パレット。取り扱う量も多く、材質も木製・プラ・金属・紙と大きく4種類あり、そのそれぞれにいろんな種類がありますから、これからどのパレットを中心に扱っていくのか、新規購入するならどれがよいのか、迷ってしまいますね。今回は、日々の運用も考え、パレットの重さを中心にいろいろ考えてみたいと思います。

 さて、パレットは規格により概ねサイズは決まっていますが、パレットの重量についてはどうでしょう?実は木製パレットの場合、以外と重量はバラバラだったりします。さすがにプラスチックパレットの重さはだいたい同じなのではと思い、こちらも調べてみましたところ意外な結果に・・・。

 さらに、最近注目が集まっている紙製パレットの重量についてもわかりやすく比較してお伝えます。紙パレットは重量以外にもメリットがあるため、その性質や利点についてもお伝えできればと思います。

 トラックに荷物を載せるときは、積載オーバーにならないように、製品重量だけでなくパレットの重量も考えなければなりません。突然の抜き打ち重量検査にもあわてないように、製品重量に使われているパレットのおおよその重量と枚数をプラスして、積載重量違反にならないように心がけましょう。

パレットの種類と生産数

 まずは、パレットの重量を考える前に、どのようなパレットが存在して、その比率がどのようになっているのかを見てみましょう。以下の図は日本パレット協会が発表している、2022年度の生産割合です。

 やはり木製パレット、プラパレットがツートップですね。ただ、近年は不動のエースに見える木製パレットの生産量が減少しつつあります。こちらの表もご覧ください。

 国内貨物輸送量はコロナ禍の時に一時落ち込みましたが、2021年~2023年の3年間、貨物輸送量の変動幅は-1.6%~+1.8%(予測値)(NX総研2023年調べ)で木製パレットの落ち込みほどではありません。物流量がそれほど落ちていないのに、木製パレットの生産量が減少するのは、他素材パレットへの代替が進んでいることを表しています。

 それでは、それぞれの材質のパレットについて紹介します。まずはパレットの界の圧倒的なスタンダード、木製パレットから見ていきましょう。

木製パレットについて

 まずはスタンダード中のスタンダード、イチイチ(1,100×1,100mm)パレットについて見ていきましょう。イチパレの重量を調べてみると、軽いもので10㎏~重いもので45㎏でした。

 一口にイチパレと言っても、最もよくある形状の両面型のほかに、片面型(下面は木材が間引きしてある)、単面型(下面なし、上面と桁のみ)、桁くり横差し型(横からフォークが差せる)、四方差し型(こちらも横からフォークが差せる)、翼出し型(桁より上板が外に出る、ロープ掛けしやすい)があります。同じイチパレでも、両面型と単面型では重量も違って当然です。

 材質としては、杉は軽いかわりに耐久性はあまりなく、マツや海外製の木材などは重くて耐久性が高いのが特徴です。木の材質によっても重量は大きく変ります。それでは、木製パレットの平均的な重量はどれぐらいでしょうか?

 いくつかサイトを見ても、ズバリ20㎏前後の木製パレットはあまり見かけません。15㎏前後(片面型)または30㎏前後(両面型)の両タイプを多く見かけます。実際にはこのあたりが最頻値、第2最頻値となっていると思われます。

 また、木製イチイチパレットの耐荷重は1トンです。流通の多いこのサイズは共用されることが多いため、ひとつの耐荷重規格にて運用されています。

プラスチック製パレットについて

 プラパレも木製パレットと同じくイチイチサイズでの重量から見ていきましょう。基本的にプラパレは木製パレットよりも軽い重量です。プラパレ、イチイチサイズの重量幅は5.5㎏~25㎏ぐらいです。

 木製パレットに比べてプラパレの重量にバラツキが少ないのは、そのほとんどの形状が四方差し形状だからです。積載物に応じて、プラの厚みで耐荷重調整を行うことが多く、レンタルも含め、木製パレットよりも長く、回数も多く使用されます。

金属製パレットについて

 金属製パレットは、大きくアルミパレット、スチールパレットの2種がありますが、堅牢性が求められる用途がほとんどのため、スチール製亜鉛メッキ処理(防錆)が多く使われます。

 もちろん堅牢で丈夫。曲げやねじりにも強く、変形もほとんどなし。防虫・防カビ・消毒薬耐性が必要な食品業界、衛生管理に厳しい化学品・医療業界、耐重製が必要な建設業界で用いられます。

 搬送用と言うよりは保管に比重が置かれた使い方です。金属引抜材の技術を使い、リブにより強度を持たせて軽量化し、イチイチサイズでも5㎏前後~10㎏前後と、思ったより軽い印象です。

 意外と木製パレットよりも軽い場合もある金属製パレット。普及は全体の3%程度ですが、用途によっては有効かもしれません。

紙製パレットについて

 紙製パレットは、もちろん軽いのですが、耐荷重との両面で選択されることが多いようです。パレットそのものの重量はイチイチサイズで約5㎏。製品の重量幅はほとんどなく、やはりダントツの軽さです。

 耐荷重性能が頼りないというイメージがありますが、もりや産業の扱うAPPAパレットなら、イチイチサイズで耐荷重は1トン。木製パレット同等の耐荷重です。

 APPAパレットはこれから普及が見込まれる新しいパレットです。特に以下のような用途で、他材質のパレットよりもメリットがあります。

・海外への輸出:木製パレットで必要な燻蒸処理が不要に
・ワンウェイ用途:輸出など1回限りの使用時に簡単に処分できる
・積載重量の軽減:そのものの重量が軽いため、全体積載量が向上
・欧州形状への対応:欧州規格(1,200×800mm)なども簡単に製造

高いリサイクル性で環境貢献

 木製パレットは「産業廃棄物」としての処分が必要ですが、主にダンボール材質のAPPAパレットはリサイクルに出すことができます。単に廃棄するのではなく、リサイクルすることでSDGsの側面からも貢献することができます。

 紙製パレットを使用してワンウェイで輸送することは、特に環境意識が高い欧州が荷受け側の場合、好感を持たれると思います。

製品の性能・仕様に関するアドバンテージ

 パレット1枚の重さについて、アドバンテージがあるAPPAパレットですが、その他にも性能に関する優れた点が多くあります。

 耐荷重については、独自構造の「パルラン桁材」が使用されていますが、パルランは荷重を受ける方向に円筒紙管を配置し、耐荷重性の高さと、パレット軽量化を両立させた技術です。強度に優れ、耐水性にも優れています。さらに、パレット天板部分にはハニカム構造の紙製ボードが採用され、こちらも従来のダンボールと比較してかなり高い耐重性を持っています。

 このように、紙製パレットの中に多くの技術が採用されたAPPAパレットは、ワンウェイ、自由サイズ、処分のしやすさ、環境貢献の面で他素材のパレットと比較して優位点があります。ご使用用途にうまく合えば、充分な性能で問題なく輸送でき、軽さにより輸送コストも下げながら、イメージアップも果たすことが可能です。

製品紹介

APPAパレット(ダンボールパレット・紙製パレット)

・高強度で軽量
・水に強い紙管製の桁材
・サイズオーダー可能
・リサイクル性の高い紙製

エッジボード

・木材にも負けない強度
・多様な製品ラインナップ
・RESYマーク取得
・世界中での豊富な実績

TPS-紙製包装設計品-

・梱包作業の時間短縮
・輸送・保管時の安全性の追求
・環境負荷を下げる

まとめ

 いかがでしたでしょうか。スタンダートに使われている木製パレットも、重量のバラツキが大きいことや、意外と金属製パレットが軽かったり、紙製パレットの利点についてお伝えすることができれば嬉しく思います。

 木製から紙製へ。ベストな輸送梱包材やオリジナル輸送梱包材の開発は、圧倒的な経験とノウハウをもつもりや産業にぜひお声がけください。