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2024.10.15

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【展示会】 フラワートライアルジャパン2024秋出展

 2024年9月24日(火)~26日(木)、園芸業界の展示・商談会「フラワートライアルジャパン2024秋」に初出展致しました。

 もりや産業では、花卉業界の「フラワーロス問題」の解決に貢献するため、お花の小売店での切り花の鮮度保持・カビ病の予防に効果がある鮮度保持剤+吸着装置『e-freshスターターキット』をご提案させていただきました。

 今回は、6会場の中の展示会場の一つ、長野県茅野市にある、茅野市民館での出展の様子と出展製品についてご紹介させていただきます。

第16回フラワートライアルジャパン2024秋

https://www.flower-trial-japan.com/

フラワートライアルジャパンとは?

 フラワートライアルジャパンは、今年で16回目になる長野・山梨をまたぐ八ヶ岳周辺6会場をつないで開催される、花卉・園芸業界最大級の商談会です。国内の主要種苗・園芸資材メーカーが集まり、来シーズンに向けての商品を紹介されます。

 2020年、2021年は新型コロナウイルスの影響によりWEB開催となっていましたが、昨年からリアル開催を再開、今年も全6会場にたくさんの園芸関係者が訪れました。

 もりや産業は、6会場の内の一つ、長野県茅野市にある複合文化施設「茅野市民館」会場にブースを出展致しました。JR茅野駅に直結しており、コンサートホールや図書室、美術館、レストランなどが施設が揃っており、さまざまな活動が行われている文化施設です。

フラワーロス問題とは?

 生産されたお花が様々な問題で、消費者の手に渡らずに廃棄されてしまうことを「フラワーロス問題」といいます。イベント、冠婚葬祭、自宅、オフィスなどに飾られるはずだった多くのお花が、何らかの理由で捨てられており、花き・園芸業界の大きな問題となっています。

 近年、お花のニーズが減少したことで、需要と供給のバランスが崩れ、廃棄される花が増えたことから注目され出しました。日本で廃棄されるお花は、国内生産量の30〜40%とされており、経済損失額は年間約1,500億円にものぼるというデータもあります。フラワーロスの主な原因としては、次の三つがあげられます。

1.供給過剰

花き業界では「プロダクトアウト」が主流です。消費者ニーズより、生産者が作りたいものを作ることを優先する手法です。独自性のある商品ができるメリットがありますが、需要見込みが立てにくく、お花の売れ残りが出やすいため、お花が廃棄されやすくなります。

2.コロナ禍によるイベントの中止

コロナ禍で、お花が使われてきたイベント(学校の入学式・卒業式、結婚式などの冠婚葬祭、各種イベントなど)が感染防止のために相次いで中止となったことも理由の一つです。現在もコロナ禍によるリモートワーク普及により、定期的にお花を購入していた企業が購入しなくなったなど影響がでています。

3.搬送・保管時の劣化や売れ残り

お花は生産者から出荷されて、生花店に届くまで多くの過程(生産者~卸売市場~生花店)があり、途中で劣化してしまい廃棄することになることが多々あります。

 更に、生花店の店頭に並んだとしても、すべてが売れるわけではありません。お花は箱単位での取引がほとんどで、生花店は必要以上のお花を仕入れるため、どうしても一定数は売れ残り、鮮度が保持できず廃棄の対象となります。

 そこで、もりや産業では、このフラワーロス問題解決に貢献するため、生花店の店頭に並んだお花の持ちを長くする、鮮度保持剤「e-fresh」をこの展示会でご提案することにしました。

出展の様子

ブースの様子

 下の写真が、もりや産業のブースです。装飾は生花店の棚をイメージしてお花を飾り、その中にe-fresh+吸着装置「e-freshスターターキット」を展示しました。 ご来場いただいたお客様からは、「色とりどりのお花が目立っていて、つい立ち寄ってしまいました」というご感想をいただきました。

 お立ち寄りいただいたお客様には、弊社スタッフがe-freshのメカニズムについてご説明させていただきました。お花が老化する原因である「エチレンガス」の発生要因や灰色カビ病の発生メカニズムなどを説明させていただくと「知らなかった」「初めて知りました」「勉強になりました」と関心を持っていただき、多くのお客様に資料やサンプルをお持ち帰りいただきました。

e-freshスターターキット、e-fresh小袋

 下の写真が、e-freshの展示部分です。e-freshはお花の鮮度保持用途だけでなく、青果物の鮮度保持にも高い効果を持っていますので、メロン、リンゴ、ぶどうに使用するイメージも展示させていただきました。

 展示会が開催された長野県は、青果物の生産が盛んなフルーツ王国で、リンゴや桃・ぶどうなどの鮮度保持にも使えないかというお問い合わせも数多くいただき、お名刺交換やサンプルのご提供をさせていただきました。

 会期中、人気ユーチューバー様にも取材いただき、Youtube上でのPRも現在実施中です。

耐水紙管ラック

 今回の展示に使用したラックがこちらの「耐水紙管ラック」です。耐水コーティングを施した紙管をプラスチック製のジョイントで繋げて組立る紙管ラックです。組立式なので、スペースの広さに合わせて自由にレイアウトできるだけでなく、とても軽量なので女性スタッフでも簡単に移動ができます。

 一番の特長は、使用している耐水コーティングにあります。生花店など水気がある場所でも使用できる様に水を弾く耐水コーティング剤を表面に塗布しているのですが、このコーティング剤が特殊で、紙繊維に浸透して耐水膜を作るので、通常のコーティング剤より水が浸みにくく、長持ちします。

 今回、実演コーナーを設けて、お客様に体感していただいたところ、水の撥水力に驚き、多くの方に興味・関心を持っていただきました。具体的に使ってみたいというお話もいただき、ご相談いただいたお客様もいらっしゃいました。

最後に

 今回のご提案である鮮度保持剤e-freshによる「フラワーロス対策」は、ご来場のお客様から多くのご反響をいただき、大盛況のうちに展示会を終えることができました。ご来場いただきました皆さまには、心より御礼申し上げます。

 ブースにお立ち寄りいただいたお客様からはお花の廃棄を少しでも減らしたいとのお声を多くいただきました。食べ物の廃棄問題であるフードロスとともに、近年注目を集めているお花のフラワーロス問題は、もりや産業でも、問題解決に少しでも貢献できる様、業界の皆さまと共に今後も取り組んで参りたいと思っております。