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2024.10.29
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荷物の納品方法はさまざまですが、その中でも荷役作業の効率化や従業員の負担軽減に役立つのが「パレット納品」です。しかし、パレット納品にはいくつかのデメリットも存在します。効率的にパレット納品を行うには、作業効率や輸送効率を最大化する便利な製品が必要です。
本記事では、パレット納品のデメリットや回収方法に加え、おすすめの製品を解説・紹介します。
パレット納品とは、荷物を載せる台であるパレットに商品を積み上げて納品することです。一度に大量の物を納品でき、倉庫にも保管しやすいため、物流業界ではポピュラーな輸送方法として使われています。
パレット納品には積み下ろし時間の短縮や荷物の品質維持などのメリットがありますが、一方でデメリットもいくつかあります。ここでは、パレット納品のデメリットを解説します。
パレットは、重い物では数十kgもあるため、人の手で運ぶと作業効率や生産性が大きく下がります。そのため、パレット輸送を行う際は基本的にフォークリフトが必要です。そのため、出荷場所と納品場所に十分な数のフォークリフトを用意する必要があります。また、フォークリフトを問題なく走行させるためには、広いスペースを確保する必要もあります。こうした設備の導入や環境の整備には数百万円の費用がかかることもあり、企業にとっては大きな負担です。
さらに、フォークリフトの運転には免許が必要であり、専門の講習を受けた有資格者でなければ運転できません。
パレット輸送を行うにはフォークリフトの操作に慣れたフォークリフトオペレーターを確保する必要があるのです。
パレットは、荷物の輸送に便利ですが、保管時に大きなスペースを取ってしまいます。パレットの標準サイズはJIS規格で1,100mm×1,100mm×144mmと定められており、規格外のパレットでも幅や奥行きが1メートルを超えているものがほとんどです。そのため、狭い倉庫や工場ではパレットを置くスペースで作業エリアが圧迫され、作業効率が下がるケースも少なくありません。限られたスペースでパレットを活用するには、適切なサイズのパレットの選択が必要です。
また、輸送する際もパレット自体の体積がトラックやコンテナ内のスペースを占めてしまい、積載率が低下する恐れもあります。特に、パレットの大きさに合っていない荷物を運搬する場合は積載率がさらに悪化するでしょう。積載率が低下すると、輸送コストの増加や輸送効率の低下を招きかねません。そのため、パレットサイズや荷物の梱包方法を最適化する必要があります。
フォークリフトでパレット輸送を行っている際、急ブレーキやカーブによって揺れが発生すると、荷崩れする恐れがあります。
また、パレットは金属やプラスチックでできているものが多く、フォークリフトの爪は金属製のため、荷物を上げたり下ろしたりする際に滑りやすく相性が良くありません。フォークリフトの爪が荷物やパレットを挟んでしまい、破損してしまうケースもあります。
さらに、荷物や商品を保護するラップを荷下ろしする際に外す必要があり、その際にも荷崩れが起きる恐れがあります。
一度きりの使用を前提とするワンウェイパレット以外は、基本的に荷物の輸送後に回収しなければなりません。パレットの回収作業を自社のみで行う場合、多くの人員やコストが必要になるうえに時間的な制約も生じるため、物流全体の効率が落ちる恐れがあります。
輸送を依頼した運送業者に回収してもらうこともできますが、その場合は追加料金が必要です。回収作業に手間取ると、パレットの紛失や仕入れた先の倉庫に保管され続ける滞留につながります。そのため、効率的なパレット回収システムの構築や費用対効果を考えた回収方法の検討が必要です。
パレットの紛失や滞留を防ぐには、パレットを効率的に管理して回収することが必要です。
パレットの管理方法として、以下の3つが挙げられます。
バーコードをパレットに貼り付けてそれをスキャナーで読み取ることで、パレットを管理できます。
パレットの向きをそろえないとバーコードを効率的に読み取れない点がデメリットです。ラベルプリンターとスキャナーがあればすぐに始められるため、初期費用や運用費用を抑えられます。
RFIDとは、電波や電磁波を使ってICタグの情報を非接触で読み取ったり書き込んだりできる技術です。一つ一つ読み取る必要のあるバーコードとは異なり、物流拠点や工場のゲートを通過するだけで電波を読み取ってパレットを管理できます。ただし、RFIDは水や金属に弱いため、金属製パレットに使用する際は貼り付け方の工夫や金属に貼り付けられる特殊タグの用意が必要です。
Wi-FiやGPSやSigfoxなどの技術を使って、位置情報を取得できるIoT端末をパレットに取り付けることで、各パレットの位置情報を管理できます。リアルタイムでパレットの位置を収集できるほか、輸送ルートから外れたパレットの特定も可能です。
ここでは、パレット納品を効率化するおすすめの製品を紹介します。パレット納品に関するお悩みを抱えている方は、ぜひお買い求めください。
APPAパレットは段ボール製・紙製のパレットです。ハチの巣形状のハニカムボードと、紙管入り桁材のパルランと丈夫な梱包板材のフラットボードの3つで作られており、優れた強度と耐水性を持っています。重さは木製パレットの約1/4の約5kgと軽量です。サイズは、用途に合わせて変更できるため、トラックやコンテナの積載率を改善できます。段ボール製でリサイクルや廃棄も容易であるため、輸出用のワンウェイパレットに最適です。
メッシュパレットは新3層メッシュ構造で作られたパレットです。独自の新メッシュ構造により、線材を軽量化しながら高強度を実現しています。また、内側に折りたたむ構造であるため、狭いスペースでも収納が可能です。さらに、折りたたみ時の危険な段積みを避けるために、段積みブラケットを標準で装備しており、フォークリフト作業の安全性や作業効率を向上させています。部品製造業や建設業など、小さな部品の輸送や保管を行う現場でおすすめの製品です。
エコバンドはパレットに積み上げた荷物の荷崩れを防ぐ製品です。厚い生地を使用しており、約1,000回の使用に耐えられるほど耐久性に優れています。作業時間は、一般的なストレッチフィルムの装着・脱着にかかる時間の約1/3と短く、取り外しが簡単です。
また、ポケットを付けてRFIDやバーコードを入れて運用することで、資材管理だけでなく流通管理システムの構築も行えます。作業員の安全確保や震災後の業務停止リスクの軽減など、企業の危機管理対策に効果的な製品です。
だるまは、可倒式のパレット飛び出し防止金具です。落下させたくないパレットを置いているビームにはめ込むだけで設置でき、大事な荷物やパレット落下を防げます。
また、落下やズレ防止になるストッパーは一定方向に倒れるため、設置したままパレットの積み下ろしが可能です。地震対策にも効果的なだるまは作業員の安全確保に欠かせません。
ネスグリップは、パレットの滑りや荷物の落下を抑える製品です。大きな摩擦抵抗を生むストライプ状の突起とラバーのグリップ力により、パレットの滑りを防ぎます。貨物の保管用に使用されるネスティングラックや50角(500mm×500mm)パイプに設置可能です。ネスグリップを設置することで、倉庫や工場の在庫管理を安全に進められます。
パレスルーは自動でパレットに積まれていた荷物を別のパレットに移してくれる物流機器です。パレットの交換時間は1個につき75秒で、人の手で交換するよりも数倍速くパレットを交換できます。
また、フォークリフトオペレーター一人でパレット交換が可能になるため、アルバイトやパートなどの人手は不要です。これにより、労働衛生環境の改善や人件費の削減につながります。リースもできるため、初期費用の大幅な削減も期待できます。
ファスナー付きパレットカバーは、荷物にかぶせてファスナーを閉めるだけでパレット上の荷物を保護できるパレットカバーです。カバーに使用する生地は「OSシート#2500」「ターピー UVクリアシート」「ターピー 遮熱シート スノーテックス・スーパークール」の3つから選択できます。
OSシート#2500は、やや薄手のベーシックシートで、防水・防汚・防塵に効果的です。耐用年数は、約9か月で産業用や土木用など幅広い用途で使用できます。
ターピー UVクリアシートは、遮光性能や耐候性機能を持っているシートです。透明であるため、パレットカバーの中身が一目で確認できます。耐用年数は約4年です。
ターピー 遮熱シート スノーテックス・スーパークールは、遮熱性を持っており、日差しによるカバー内の温度上昇を抑えられます。防水性や採光性も兼ね備えており、耐用年数は約5~6年と高性能です。ファスナー付きパレットカバーを使用することで、雨・ホコリ避けや荷物の変色や劣化防止が期待できます。
透明パレットカバーは内容物の確認ができるパレットカバーです。パレット積みされた製品を保管・輸送する際のホコリ避けとして使えます。少し厚めのビニール袋を使用しており、安価な素材で作られているため、ワンウェイ利用に最適です。サイズは、縦800mm〜1,200mm、長さ800mm〜3,000mm、高さ800mm〜1,400mmの範囲で規格化されています。保管場所が屋外しかない現場や、商品を長期間保管する必要のある現場でおすすめの製品です。
パレット納品はパレットに荷物を載せて納品する方法で、一度に大量の荷物を納品できる点や倉庫に保管しやすい点から物流業界で広く用いられています。一方、フォークリフトが無いと使えない点やパレットの回収が必要な点などがデメリットです。パレットを回収するには、バーコードやRFIDなどを使ってパレットを管理して、パレットの紛失や滞留を防ぐ必要があります。
パレット納品に関してお悩みの方は本記事で紹介した製品を使って、パレット納品の作業効率の改善や安全対策を進めましょう。